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NaOyuki OGINO プロフィール[プロフィール]
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写真家:荻野NAO之  本名 荻野直之(おぎのなおゆき)
■プロフィール
1975 東京生まれ
'75〜'78 東京都・杉並区
'78〜'82 メキシコ合衆国・クエルナバカ
'82〜'86 神奈川県・伊勢原市&厚木市
'86〜'91 メキシコ合衆国・メキシコシティー
1991年3月メキシコ日本人学校中等部卒業
'91〜'95 神奈川県・厚木市
1994年3月桐光学園高等学校卒業
'95〜2000 愛知県・名古屋市
2000年3月国立名古屋大学理学部物理学科卒業
('97〜'98) メキシコ合衆国・ケレタロウ
ケレタロ州立大学言語学部スペイン語学科へ留学
2000〜2009 愛知県・名古屋市
大手広告会社に就職 写真家とサラリーマンの二束の草鞋
2006年会社を退社 写真家活動に専念
2009〜 京都府・京都市
■受賞
'07 10月 出品-France】 2007年サロン・ドートンヌ
'06 10月 出品-France】 2006年サロン・ドートンヌ
'06 4月 大賞】 第1回写真家ユニオン公募展

写真家:荻野NAO之のテーマとジャンルそしてコンセプト

■Thema “主題”

私の写真家活動のテーマは、“モンゴロイド文化圏のくらし”です。

僕が初めてモンゴロイドを意識したのは、メキシコにいたときからでした。
日本の赤ちゃんは、生まれたときにお尻に蒙古斑点というのができる。それがメキシコ人の赤ちゃんを見たときにもあった。あ、そっかこれって人間には誰でもあるんだなーと。ところが後で知ったんですが、実はこの蒙古斑点は人間誰にでもあるわけではないらしい。これは遠い昔氷河期に、ベーリング海峡というところをアジアの方からアメリカ大陸に渡ってきた人々がいて、祖先が同じだという大きな証拠だっていうんです。この共通の祖先を持つ人々をモンゴロイドという。僕はとっても感動しました。日本人である我々とメキシコ人達の祖先が実は同じだと。

メキシコ人は、16世紀にスペイン人が侵略して以来、混血が進み、今ではほぼ100%の人々がメスティーソといわれるスペイン人とメキシコ先住民つまりモンゴロイドとの混血です。しかし、メスティーソの中にも、血の濃さとは関係なくアステカなどの先住民族の特徴をもつ人々がいて、とっても日本人に似ているのです。 子供のとき、このことがとても不思議だった。と、同時に親近感が沸いて、彼らの暮らしや宗教感にも関心をもちました。そうしたら、日本の古来のアニミズム的な多神教感覚がメキシコの土着の感覚にすごく似ているものがあるということを知りました。

3歳の時から、たまたま付き合うことになった、太平洋をまたいだ遠い国メキシコ。こんなに遠い異国のメキシコと日本のこの近さは、僕の中で常に大きな感動でした。 それ以来、僕は自分の中にもその破片を感じられる、この歴史の大きなドラマの虜になりました。別に祖先がモンゴロイドではなくても、素敵な人がいれば飛びついて写真を撮る。でも敢えてテーマとして考えたとき、自分について多くを感じられるモンゴロイド文化圏というのは、僕にとって特に特別なものなのです。

21世紀のモンゴロイド子孫達の暮らしを撮りつづけていったとき、何か大きな自分につながる人間のドラマを、そこに輝く文化とその暮らしに宿る一瞬一瞬の美を、捉えていきたい。これが現在のところ、私の写真家活動の大きなテーマなのです。


■Genre (作品様式) と Concept <概念>

私の写真家活動のジャンルは、ドキュメンタリースタイルをもとにしたアート、(ドキュメンタリー・アート)です。

長編的なものから、中篇・短編的なスパンで、ドキュメンタリースタイルのもと、それらを詩的、もしくはエッセイ的に、美しい一瞬の薫りを氷結するようにして・・・。あくまでフィクション性をなるべく排し、ノンフィクションの日常の中に薫る一瞬の美を捉えたい。

人々の中に秘められた性(さが)が、歴史や社会・文化・周りの人々や環境・天候などの影響を受けて、光り輝く一瞬一瞬の中に薫る美を感じることがあります。未知で多様な「人々の性(さが)が美しく輝く瞬間<人性美>」の中に感じ取る薫りが、共通した私の作品のコンセプトです。

簡単に言ってしまえば、『その人らしい一瞬』ということでしょうか。


■これまでの作品について

メキシコの田舎町で、ある一家の一年間にわたる暮らしの薫りを捉えた『異なるくらし、異なる笑顔 _メキシコの田舎町−』は、中篇的な作品です。田舎の暮らしの中に見つけた彼らの「人性美」を、象徴的な笑顔をキーに、自分らしく生きるヒントとして捜し求めました。

同様にメキシコで撮影した作品『Los Concherros』では、スペイン人による植民地化によって一度途絶えてしまった踊りの文化を、混血メキシコ人達が復活させたダンサス・コンチェーロスの薫りを捉えました。
アステカ帝国の滅亡と植民地化、スペイン人支配と混血によって一旦断絶してしまったメキシコ人たちのルーツへの強い憧れが背景にはあるようです。それがコロニアル建築の街で、現代に生きる彼らがインディオ姿になって踊るという、不思議な光景を生み出したのだと思います。

私の母国である日本でも、明治維新や戦争、その後の高度成長時代を経て文化の断絶を経験しています。その日本の文化と、10年ほど暮らした第二の母国メキシコの文化との狭間にあって、私は自分のルーツや人々のルーツ、その中でその人らしく輝く一瞬に強く興味を惹かれるようになりました。写真家になる切っ掛けだったといえます。
その日本側への視点でも、古の暮らしへの関心が私を強く惹きつけています。そうして京都の花街にある置屋で暮らす芸舞妓たちの写真を撮り始めました。それが『舞妓を受け継いだ少女』という作品になりました。花街での撮影は、できれば将来にわたって、私のライフワークとして、続けていきたいと思っています。
短編的な作品としては、私が興味を持っている「密教」の中で暮らしているチベット族の薫りを捉えた『Scent of Tibet』などがあります。


■今後の創作活動について

今後も、(ドキュメンタリー・アート)という作品様式で、色々な“モンゴロイド文化圏のくらし”を中心に取り組みながら、<人性美>の瞬間を探求しつづける写真家でありたいと考えています。

2006年12月改定
写真家:荻野NAO之
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